【アダルトチルドレン】相手の言葉は自分の言葉?!

ほかの人から「早くしろよ!」などと強く言われ、心の中で反発する言葉が浮かんでくる…
こんな場面が多くありませんか?

このような場面をよく経験している人は、
あなたの心の中にあるものを相手に「投影」している可能性が高いです。
相手の言葉も自分の中にある言葉、なのかもしれません。

投影ってなに?

「投影」とは自分の心を守る防衛反応のひとつで、
自分の心の中の影の部分、自分でもあまり認めたくない部分を
ほかの人の気持ち・考え・価値観などのように受け取る心の動きのことです。

自分の心の中にある気持ち・考え・価値観を自分で受け入れたくないとき
相手がそう感じているのだと思うことで、自分の心を守っているのが「投影」
なのです。

アダルトチルドレンと投影

子どものころ、ずっと親から非難されてばかりだった人は
親からの非難を受け入れがたいものと感じながらも
親のことを愛したいと思う子どものあなたは、その親の言動を自分の中に取り込んでいきます。

一方で、自分の尊厳を守るために心の中に親の言葉に反発する部分も育っていきます。

あなたを非難する相手の言葉も、自分の心の中の声と同じように
あなたの中にある言葉、気持ちや考え、価値観だということができるのです。
あなたの中にある言葉があなたの外側にいる相手に「投影」され、
あなたに向かって戻ってきている、と考えることができるのです。

ほかの人との関係がうまくいかない人の多くは、
自分の心の中にいる批判的な部分と、それに対して反発する部分とが切り離されてしまって
一方は自分の心から切り離されて相手に「投影」され、
もう一方は自分の心の中にとどまっていることが多い
のです。
まずはそのことに気づくことが大切です。

相手の言葉に反発する自分の心の声が聞こえたら…

相手から言われる言葉を自分でコンプレックスに感じていませんか?
自分の中に同じ言葉が浮かんでいませんか?
相手の言葉に劣等感を感じていませんか? 恥ずかしいと感じていませんか?
屈辱だと感じていませんか? つらいと感じていませんか?
相手の言葉を認めるのがイヤで、言われるのがつらいから
自分の中の反発する部分で衝動的に言葉を発してしまうことはありませんか?

相手からいつも批判的なことを言われていて、自分の心の中はいつも不満ばかり…
アダルトチルドレンの人の中には
気づいたらそういう人間関係が繰り返されているという人が多いのです。

まずは自分の内側に目を向けて、相手はもともと自分自身の一部なのかもしれない、
そんな視点を持つようにしてみませんか?

相手の言葉はもともと自分で自分に向かって言っていることだから、
ぜんぶ自分が悪いのだと責めるのではなく、
相手の言葉に傷ついたり、苦しくなったりしているのは
自分の中の相反する部分による葛藤なのかもしれない、と考えてみる
ことが大切です。

そうすることで、相手の言葉の捉え方が変わり、
その結果、人間関係が変わっていくかもしれません。

こんなふうに考えることが難しいと感じるときや
自分の中の相反する気持ちに気づけないと感じるときは
第三者の力、たとえばカウンセラーのような存在の力を借りてみてはいかがでしょうか?

わたしのカウンセリングを試してみたい方は…