わたしの源 その1

会社員だった頃、同じ部署のメンバーがメンタル不調で退職した
関わりは多くなかったけれど、退職してからもずっと気になっていて
数ヶ月に一度、みたいな頻度だったけれど
メッセージを送っていた

「こちらはきれいな青空です。そちらはどうですか?」

「桜が咲きました。そちらはまだ寒いのでしょうか?」

すぐに返信が来るわけではなかったけれど
読んでもらえていることがわかれば それでよかった

そんなやりとりを2年以上続けていたとき
その人からメッセージが届いた

いつもわたしから送っていたメッセージ
その人から届くことだけでうれしかったけれど

「入籍することになりました」

涙が出るほど、うれしかった
その人が前を向いて生きている、それだけでうれしかった

わたしが送っていたメッセージがうれしかったこと、
元気をもらえていたこと、
そんな言葉も届いた

誰かの一言に傷つくこともあるけれど
誰かの一言に救われることがある

人に傷つけられることもあるけれど
人に支えられることがある

その人からのメッセージは
わたしがどう生きていきたいかを気づかせてくれた

その人からのメッセージで
わたしは誰かが前を向いて生きていく支えになりたいと思った

今もその想いは変わらない・・・

その人からのメッセージはわたしの源のひとつだ