マインドフルネスでストレスが低減する人、しない人の違い

わたしはマインドフルネスを活用してコーチングやカウンセリングを行っていますが、
マインドフルネスでストレスが低減する人としない人がいます。
その違いはどこにあるのでしょうか?

マインドフルネスでストレスが増大する?!

マインドフルネスはストレス低減に役立つ、と言われています。

マサチューセッツ大学メディカルセンターのストレス低減クリニックで
Jon Kabat-Zinn博士とその同僚によって開発された
MBSR(Mindfulness Based Stress Reduction:マインドフルネスストレス低減法)は
マインドフルネスをベースとしたストレス低減法で、
今では世界中の医療機関、福利厚生機関、教育機関、会社経営等で広く活用されています。

では、すべての人がマインドフルネスでストレスが低減するのでしょうか?

答えは”No”です。

マインドフルネスでストレスが低減しないどころか、
かえってストレスが増大し、苦しくなってしまう人がいます

それはなぜでしょうか?

ほんとうのマインドフルネスが実践できているかがカギ

マインドフルネスでストレスが低減できない人は、
実は、ほんとうの意味でのマインドフルネスを実践できていないんです。

もう少し、詳しくお話ししますね。

人に言われたことがずっと気になってしまったり、
人に嫌われるのではないかと不安を感じたり、
それらは”過去””未来”に意識が向いていることで感じるのです。

つまり、”いま”ではなく、”過去”や”未来”に意識を向け続けていることで
ストレスをより強く感じるのです。

マインドフルネスは ”いま、ここ、自分” の状態に気づいていく作業です。
瞑想などにより、考えることをやめて、
”いま、ここ”の自分の状態、身体の感覚に集中することで
脳がリフレッシュし、ストレスが低減していくのです。

マインドフルネスでストレスが低減する人は
マインドフルネスの実践を通じて
”いま、ここ”にいる自分に気づき、
”いま、ここ”の自分を大切に扱うことで
ストレスを低減することができる
のです。

一方、マインドフルネスでストレスが増大する人は
「マインドフルネスをやらなくちゃ!」
「マインドフルネスができなかった…、こんな自分はダメだ」
「マインドフルネスをやっても、何も感じない自分はおかしいのではないか」

こんなふうに、義務感から自分を追い込んだり、
自分を責めたり、自分にダメ出ししている人です。
ありのままの自分を受け入れられない人、と言い換えることができます。

マインドフルネスを実践することは、自分を見つめ、
ありのままの自分を受け入れることにつながるのですが、
マインドフルネスでストレスが増大する人は
ほんとうの意味でマインドフルネスを実践していない、と言えるかもしれません。

”いま、ここ、自分”を大切に扱っていない人
ありのままの自分を受け入れられない人
それが、マインドフルネスでストレスを低減できない人なのです。

瞑想中を例に違いを見てみる

マインドフルネスの実践法のひとつである瞑想を例にあげて、
マインドフルネスでストレスが低減する人としない人の違いを
もう少し具体的に見ていきましょう。

瞑想中、次のような思いが浮かんでくるかもしれません。

「昨日の打ち合わせでは何も意見できなかった」
「資料は今日までに作成すると決めていたのに…まだ何もできていない」
「あ、〇〇さんに伝えることがあったんだ…忘れてた」
「今に集中…難しいなぁ」

マインドフルネスでストレスを低減できる人は
これらの思いが浮かんできても、
「あぁ、今 自分はそういうことを思っているんだな」
「そういう思いがあるんだな」
と、浮かんできた思いを眺め、そのまま通り過ぎるのを見守ります。

一方、マインドフルネスでストレスが低減しない人は
「考えてはいけないのに…考えないようにしなくちゃ」
「できない自分はなんてダメなんだろう」
「集中なんてムリ…自分には瞑想が向いていないのかもしれない」

と、義務感や自己否定、疑問などにとらわれ続けています。

マインドフルネスでストレスが低減する人、しない人の違いを
感じていただけたでしょうか?

”いま、ここ”の自分に気づくだけでいいんです。
瞑想中に思いが浮かんだら、そのまま眺めていればいいんです。
そんな自分を受け止めるだけでいいんです。

まとめ

マインドフルネスでストレスが低減する人としない人がいます。
その違いは「ありのままの自分を受け入れているか」です。

マインドフルネスを実践しても、
自分を責めたり、自分にダメ出ししていたりすると
かえってストレスが増大してしまう
のです。

「マインドフルネスを実践できない日があっても大丈夫」
「いまは何も感じない自分がいるんだな」

マインドフルネスの実践を通して、”いま、ここ”の自分に気づき、
”いま、ここ”にいる自分を受け入れ、大切に扱うことで
ストレスを低減できるようになります。

どうしても自分を責めてしまう、ダメ出ししてしまう…
ひとりではうまくいかないことも
ひとに頼ることで早く解決できることがあります。

マインドフルネスをコーチングに活用している
わたしのセッションを一度体験してみませんか?