マインドフルネスと禅
同じものだと考えている人も多いかもしれません
マインドフルネスは禅をベースに考案されたものなので
共通点も多いのですが、まったく別のものです
ここでは、マインドフルネスと禅について
共通点と違いをお伝えしていこうと思います
マインドフルネスと禅の共通点
①瞑想を大切にしている
禅とは「座禅」のことである、とまで言われるほど
禅では「座禅」=瞑想を大切にしています
「座禅」とは心を無にして、宇宙や自然とひとつになるための
修行の一環であり、心を整えるために重要なものとされています
マインドフルネスは禅(仏教)をベースに考案されたものであり
瞑想の時間を持つことが大切であるとされています
②日常の所作を大切にしている
禅において、静かに座っているときだけが修行ではなく
掃除や料理、立ち居振る舞いなどの日常の所作すべてが修行です
坐っているときの瞑想を「座禅」といいますが
日常の所作すべてが「禅」だということもできるほどです
(歩きながら行う歩行禅などもあります)
マインドフルネスにおいても、座って行う瞑想だけでなく
「歩く瞑想」「食べる瞑想」などがあり
日常の所作を丁寧に行うことを瞑想法として取り入れています
マインドフルネスと禅の違い
①宗教との関りがあるかどうか
禅は仏教(禅宗)で行われるものです
座禅そのものには宗教的な要素はありませんが
禅を理解するには仏教的な知識や考え方を理解する必要があります
一方、マインドフルネスには宗教的な要素はありません
禅から宗教的な要素を排除した思考法がマインドフルネスと言えます
宗教的な知識や考え方を知る必要はありませんし
スポーツとしてヨガを取り入れるなど、気軽にスタートできるものです
②目的はあるかどうか
座禅には「只管打坐」(しかんたざ)という言葉があります
これは「ただ座る」という意味です
座禅とは何らかの効果を期待して行うものではなく
「ただ座る」、それだけです
一方、マインドフルネスは、目的や効果が明確に示されています
集中力の上昇、ストレスの軽減など、ビジネスやスポーツなどで
継続したことにより得られる結果が提示されています
座禅は、それをすること自体を目的とするものであるのに対し
マインドフルネスにおける瞑想は、求める結果にたどり着くための手段と
捉えている点が大きな違いと言えます
さいごに
禅とマインドフルネスの共通点と違い、いかがでしたか?
わたしは禅を学ぶことから始めて
仏教的な知識や考え方に触れたことで自分が変化したと感じており
禅を触れることができたことをよかったと思っています
どちらがいいとか、優れているとかではなく
自分にはどちらが合っているのか
まずは体験してみるのもいいかもしれません
禅やマインドフルネスの考え方をベースにしたコーチング
あなたも体験してみませんか?