体力づくり、できていますか?

見やすい資料の作り方、プレゼンの仕方、
傾聴、アンガーマネジメント、1on1のやり方、
社会人になってから あなたはどんなスキルを学んできましたか?

そして、そのスキルを使えていますか?

スキルを学ぶとき、いきなり上級スキルを学ぶのではなく
はじめは初級のスキルを学ぶと思います。

でも、スキルを学ぶのと同じくらい、
いや、スキルを学ぶ以上に大切なことがあるのです。

それが、”体力づくり”です。

”体力づくり”といっても、筋トレをやるとか、ストレッチするとかではありません。
スキルを使いこなせるようなベースをつくるという意味です。
”人間力”と言いかえることもできるかもしれません。

人間力、と聞くとなんだか難しいように思われるかもしれません。
もちろん、人間としてのベースになる力ですから、さまざまなことが含まれます。

わたしは、会社員として、特にマネジャーとして一番大切なのは
「人に関心があるか」だと考えています。

「人が好きか」ということも大切ではあるのですが
好きとか嫌いとかいう感情はコントロールできるものではありません。
「好き」と感じる範囲を広げる、もしくは「嫌い」と感じる範囲を狭める努力はすべきですが、
湧いてくる感情を抑えることはできません。

「人に関心を持つ」、それは相手のことを嫌いだと感じてもできるんです。
「関心を持つ」=「意識を向ける」と言いかえることができます。
いかがですか?
関心、と聞くとちょっとムリ…と感じても、意識を向けることならできそう
そんなふうに思いませんか?

相手がなにを考えているのか、なにを望んでいるのか
なぜその行動を選択しているのか、
どうして怒っているのか、イライラしているのか
正しい答えがわかるかどうかではなく
そのような”問い”とともに接することができるか、
それが「人に関心がある」ということだと思うのです。

逆を考えてみたほうがわかりやすいかもしれません。

きっとこう考えているに違いない、これを望んでいるに違いない
そう思って取った行動に対して、相手の反応が鈍かったとき
あなたはどう感じますか?

報告してと伝えたのに報告してこない
何度言っても間違える
そんな相手の行動をみて、あなたはどう思いますか?

自分の価値観だけで判断していませんか?
型にはめようとしていませんか?
自分が正しく、それと違うことは間違っているのだと思っていませんか?

どんなにスキルを学んでも
スキルを使えばいいのだろう、と相手を無視してスキルを使ったり
そもそもスキルを使う気持ちにならなかったり
学んだスキルを使うには、”使える自分”でいることが必要です。

「人に関心がある」ということは、
この人はどう感じているのだろう、なにを考えているのだろう
なぜこの行動を選択しているのだろう
どうして怒っているのだろう、イライラしているのだろう
そんなふうに相手に意識を向け、相手のことを考えることにつながります。

自分とは違うからこそ、おもしろい
自分とは違うからこそ、知りたい

自分との違いを認め、その違いを楽しめること
どこが違うのだろう、なにが違うのだろうと探求できること
それが「人に関心がある」ということなのだと思います。

スキルが身につかないと悩む前に
スキルを使っても効果がないと嘆く前に
スキルを使える自分でいられているかを自問自答しませんか?
自分には”体力”があるか、振り返ってみませんか?

「人に関心がある」…それはコーチやカウンセラーにとって最も大切なことです。
コーチやカウンセラーは相談者だるクライアントにずっと関心をもち続けます。
「人に関心がある」ということがよくわからないと感じたり、
どうしたらいいのかわからないというあなた

コーチングを一度受けてみませんか?