気持ちが落ち込んだとき、あなたはどうしていますか?
家族や友人に話を聴いてもらったり、甘いものを思う存分食べたり…
人それぞれの対処法があるのではないでしょうか?
今回はわたしが実践している中でも、どこでも、手軽に、そして即効性のある方法をご紹介します。
1.顎を上げて、胸を開いて、大股で歩く
「身心一如」という禅語があります。
体と心はひとつだ、という意味です。
気持ちが落ち込んだとき、人は視線が下を向き、背中を丸めた姿勢になります。
歩く歩幅も小さく、スピードもゆっくりになります。
逆に、気持ちが高揚しているとき、人は視線が上向きになり、胸を張り、歩く歩幅が大きくなります。
そんな体と心の関係を活かすのが、「顎を上げて、胸を開いて、大股で歩く」という方法です。
気持ちが視線や姿勢に影響を与えるということは、その逆もある、ということなのです。
つまり、気持ちが高揚しているときの視線や姿勢を取ることで、気持ちが後からついてくる…という感じです。
わたしは会社員時代、トイレに行く廊下で、ふと自分が下を向いて歩いていたり、トボトボと歩いていることに気づいたときは、この方法で気持ちを上向きにしていました。
顎を上げて、姿勢を正すだけでも効果はありますので、ぜひ試してみてください。
2.景色の印象を変える
1つめに比べると、ちょっとわかりにくいかもしれませんね。
見える景色を白黒にしたり、青や赤のフィルターを通してみたり、額縁をつけてみたり、遠ざけてみたり…
場所や場面によって、どんな方法が適切なのかは試してみないとわかりませんが、自分が見ている景色の印象を変えてしまう、という方法も効果的です。
イメージが変わればいいので、音やにおいのイメージを追加するのもいいかもしれません。
夜店を見るとなんだか楽しい気分になる、花を見ると穏やかな気持ちになる…そんな景色から受ける影響を活用した方法です。
わたしは、会社に向かうとき、行きたくないなという気持ちが湧いてくると、多くの木々に囲まれ、あたたかな陽ざしの中を歩いている…そんな情景をイメージしていました。
実際にはアスファルトの道なのですが、そんな自分の好きな情景をイメージすることで、気分を変えて通勤していました。
最初はイメージしづらいこともあるかもしれません。
遊び心を持って、少しずつ、いろいろなイメージを試してみてはいかがでしょうか?
まとめ
どこでも、気軽に気分を変えられる2つの方法をご紹介しました。
1.顎を上げて、胸を開いて、大股で歩く
2.景色の印象を変える
自分なりの方法をいくつか持っていると、気持ちが落ち込みすぎるのを防いだり、気持ちを切り替えたりすることに役立ちます。
ぜひ、楽しみながら、試してみてください。
とても辛いとか、歩くのもシンドイとか、これまで効果があった方法が役立たなくなったときは、心が極度に疲れていたり、傷ついている可能性が高いと思います。
そんなときは、自分の気持ちに寄り添い、労わることが大切です。
決して、無理をしないでほしいと思います。