職場の人間関係は最低限でいい?!

あなたは職場の人間関係で悩んでいませんか?

会社などで働く人にとって、仕事をしている時間・職場にいる時間は1日の中でもっとも長い時間を費やしていると言えるかもしれません。
その職場での人間関係がうまくいっていないとしたら、とても大きなストレスになりますよね。

人間関係が大きなストレスになっている場合、職場を変えることで改善することもあります。

でも、もし、仕事内容は気に入っているのであれば、
もし、いつも職場の人間関係に悩まされているのであれば、
あなたの人間関係の捉え方、パターンを見直すことでストレスを軽減することができます。

みんな仲よしは幻想

わたしはなんどか転職していますが、全員が仲よしだったという組織は経験がありません。
けっしてすべてが険悪だったわけではありませんが、バラバラな性格・価値観の人が数十人以上集まると、すべてが仲よしというのはほぼありえません

たとえば、小学校、中学校、高校のクラスを思い出してみてください。
クラス全員が仲よしで、人の悪口を言う人が誰もいない、意地悪な人もいない、そんなクラスがあったでしょうか。

職場も同じです。
むしろ、そのころより多様な人々が集まっている分、”みんな仲よし”はさらに難しいのです。
年齢も、生まれ育った環境も、抱えている役割も異なる人々の集まりであり、性格や価値観は子どもの頃より人によって差が大きくなっているのですから。

和気あいあいとした職場は理想です。
でも、”みんな仲よし”が難しいということも理解しておくことが大切です。

職場の人間関係は最低限でいい?

「対人関係の三重円」という考え方があります。

あなたを中心にした3重の円を思い浮かべてみてください。

あなたから見て一番内側(オレンジゾーン)には家族や恋人、親友など、あなたが言いたいことを言えて、分かり合える人が入ります。

その外側の円(緑ゾーン)には、あなたに好意的であったり、ある程度おたがいに分かり合えたり、尊重しあえる人、たとえば友人などが入ります。

そして、一番外側(青ゾーン)は仕事や生活に差支えのない程度のコミュニケーションがとれればいい人が入ります。職場の人は基本的にここに入ります。

人との適切な関係性の深さ、距離感は、その人が円のどこに入る人なのかによって異なります。
すべての人がオレンジゾーンなどはあり得ません。

自分にとって心地よい”バランス”が大切なのです。

職場の人間関係に大きなストレスを抱えている場合、職場の人と2番目の円、つまり友人などと同じよう関係性を築く必要がある、と考えていることが多いです。

本来、仕事上差支えのない程度のコミュニケーションが取れる関係性であればいいはずの職場の人たちと、ある程度おたがいに分かり合えたり、尊重しあえる関係になろうとします。
そのため、職場の人と分かり合えなかったり、尊重されなかったり、評価されなかったりすることは友人と分かり合えないこと同じように感じるのです。
その結果、自分に価値がないように感じたり、自信がなくなったり、大きなストレスを感じたりするのです。

職場の人間関係は円の一番外側、仕事に差支えのない程度のコミュニケーションが取れればいいのだ、と割り切ることが大切です。
もちろん、気のあう人と友人関係になることもあると思います。
でも、すべての人と友人関係になる必要はないし、最低限の関係が保てればいいのだと思うことでストレスの感じ方は大きく変わります。

まとめ

わたしたちは子どもの頃から”みんな仲よく”と教えられてきました。
でも、実際には人が集まると、性格や価値観の違いから合う・合わない、好き・嫌いが出てきます。

特に、職場の人間関係は友人になることが目的ではなく、仕事をすることが目的で築かれるものです。
そのため、合わない人、嫌いな人がいてもおかしくないですし、本音で話したり、分かり合ったりする関係になることが難しいことも多いのです。

仲よく、和気あいあいとして職場は理想ですが、ある程度割り切って、距離を置いた関係のほうがいい場合もあるのです。

職場の人間関係は仕事上差支えなければいいのだと捉えることで、あなたの感じるストレスは大幅に軽減するのだということを知っておいてほしいと思います。

頭では理解できるけど、なかなかそう思えない…
職場の人間関係の悩みに自分が振りまわされてしまう…
そう感じるときは、カウンセラーやコーチに話をしてみるというのもひとつの方法です。

あなたの対人関係に対する捉え方、考え方のクセを見つけ、人間関係を適切な距離感にするための方法をカウンセラーやコーチと一緒に探してみませんか?

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