あなたはなにか失敗したとき、「自分はダメな人間だ」と思っていませんか?
「こんなこともできないなんて、自分なんか価値のない人間だ」と。
失敗は行動の結果です。
行動は成功するときもあれば、失敗するときもあります。
あなたという存在と、行動の結果は別のものです。
でも、失敗したとき、「自分なんて…」と思ってしまうこと、ありますよね?
どうして、そう思ってしまうのでしょうか。
子どもの頃に身についた「間違った思い込み」
「これくらいのこともできないの? ほんとうにダメな子ね」
「なんで失敗するの? あなたはできない子だから仕方ないわね」
子どもの頃、親や周囲の大人からこのような言葉を言われてきませんでしたか?
親や周囲の大人は傷つけようと思っていないかもしれません。
何気なく発した言葉なのかもしれません。
でも、子どもにとっては大きな傷になってしまうのです。
生まれたとき、子どもは自分のことも、自分がいる世界のことも、ありのままに見ています。
そこには解釈も判断もありません。
そして、親や周囲の大人の言動から、自分のことや世界のことをどのように見たらいいのか、学んでいきます。
子どもは”トライ&エラー”で学習していきます。
何度も同じことに挑戦し、何度も失敗を重ねながら、どうやったらうまくいくのか学習していくのです。
何度も寝返りしようとがんばったり、何度転んでもまた歩き出したり…そんな光景をあなたも見たことがあるのではないでしょうか。
そんな”トライ&エラー”の最中に、「これくらいのこともできないの? ほんとうにダメな子ね」などと言われたら…子どもはどう感じるでしょうか。
何度も何度も言われるうちに、「自分はダメな子なんだ」と学んでいくのです。
「自分はダメなんだ」というフィルターを通して、自分を見るようになるのです。
間違った思い込みを身につけていくのです。
自分と行動を区別する
「自分はダメなんだ」というフィルターを通して自分を見ているため、小さな失敗でも「自分がダメだから失敗したんだ」と考えるようになります。
ほかの人が原因だったり、環境要因で失敗したようなときでも、「自分がダメだから」と思ってしまうのです。
「自分はダメな人間だ」と思っていると、本来の力が発揮できず、失敗しやすくなります。
そして、行動の結果、失敗したことを受けて、「ほら、やっぱり失敗した」「自分がダメな人間だからだ」と悪循環に陥ってしまうのです。
では、どうしたらいいのでしょうか?
自分と行動(の結果)を区別して考えることから始めてみましょう。
行動の結果はあくまで結果であって、自分の存在や価値とは別のものであると考えるのです。
「失敗した=自分はダメな人間だ」という考え方は、子どもの頃に身につけた間違った思い込みだということを理解するのです。
どんなに功績のある人でも、どんな偉人でも、失敗することがあります。
どんな人でも失敗することはあるのです。
その人の存在や価値と 行動の結果は関係ないのです。
「間違った思い込み」に気づき、書き換える
子どもの頃に身につけた「間違った思い込み」はあなたを生きづらくさせます。
「失敗した=自分はダメな人間だ」という思い込みだけでなく、さまざまな「間違った思い込み」があり、生きづらさの原因になっているのです。
自分が身につけた「間違った思い込み」を知ること、
「間違った思い込み」が発動したときに気づくこと、
「正しい思い込み」で上書きすることが生きづらさを軽減することにつながります。
今回ご紹介した「間違った思い込み」に対しては、「自分の存在や価値と失敗は別もの」という思い込みに書き換えることが生きづらさを軽減することにつながります。
「間違った思い込み」は物心ついたときから あなたとともに生きてきたものかもしれません。
自分のことも世界のことも、そのフィルターを通してしか見たことがないかもしれません。
そのため、気づいていない「間違った思い込み」もあるかもしれません。
「間違った思い込み」を書き換えることはひとりでもできますが、ひとりでは「間違った思い込み」に気づけないことが多いのも事実です。
そんなときは、コーチやカウンセラーに支援してもらうことも検討してはいかがでしょうか?
コーチやカウンセラーはあなたの話を聴き、あなたが身につけている「間違った思い込み」に気づかせてくれるとともに、「正しい思い込み」を身につけるサポートをしてくれると思います。
わたしのコーチングを試してみたい方は…