【愛着障害/AC】見捨てられ不安を解消するときの3つの壁

あなたにはこんなお悩みがありませんか?

✅人に嫌われないように努力しているのに、気づくとひとりぼっちになっている
✅いつも恋愛が長続きしない
✅相手から別れを言われるのがイヤで、自分から離れていくことも多い
✅パートナーにムリなお願いをして、断られると怒りを感じてしまう
✅LINEの返信がこないと不安になり、返信がくるまで何度もLINEを送ってしまう
✅わたしはいつか見捨てられるんだ、と感じて苦しくなる

あてはまるものはありましたか?
あてはまるものがある人は”見捨てられ不安”かもしれません。

「好きな人に嫌われるのではないか」とか、「ひとりぼっちになってしまうのではないか」という不安は誰にでもあるものです。
人はひとりでは生きていけません。
だからこそ、人に嫌われないように努力して、よい人間関係を築こうとします。

その不安が大きく、苦しさや生きづらさにつながっている場合を「見捨てられ不安」と呼びます。
「見捨てられ不安」は愛着障害やアダルトチルドレンなどの人に見られ、その不安が強すぎるがゆえに生きづらさを抱えています。

今回は、「見捨てられ不安」を改善していくときに障害となる3つの壁についてお伝えするとともに、カウンセリングで行うことについてお伝えしたいと思います。

壁その1:大切な人がずっとそこにいてくれる感覚が乏しい

小さな子どもは親から離れて遊んでいるときでも、振り向いて親がそこにいることを確認し、安心して再び遊び始めます。
親との間に安定した関係性が築かれると、それが”心の安全基地”となります。
大切な人がいつでもそこにいる感覚、これがあることで自分の世界を広げ、少しずつひとりで生きていくことができるようになっていきます。

の”心の安全基地”が十分に築けないまま大人になると、大切な人がそこにいてくれる感覚が乏しくなり、「見捨てられ不安」を感じるようになるのです。

「見捨てられ不安」を改善するには、”心の安全基地”がとても大切であり、
”心の安全基地”が築けないままでは「見捨てられ不安」を改善することは難しいと言えます。

※ ”心の安全基地”については別のブログでお伝えしています。

壁その2:見捨てられフィルター

心が傷ついた当時の子どもの状態で生きている人は、”見捨てられフィルター”を通して世界を見ています。
見捨てられフィルターとは、次のようなものです。
「わたしは見捨てられる」
「わたしはいつかひとりぼっちにされる」
「いつかあなたもわたしから去っていく」

”見捨てられフィルター”を持っている人は、そのフィルターを再確認するような行動を取ります。
その行動が他者から一定の反応(離れていく、嫌われるなど)を引き出してしまい、その反応を見て、やっぱり”見捨てられフィルター”は正しいのだ、と強化されてしまうのです。

しかも、その行動は子どもの頃に傷ついた心の傷が深く、怒りなどの感情や衝動のコントロールに問題を抱えていればいるほど、激しいものになります。
この激しい感情や衝動を受けた相手は徐々に疲弊していき、ほんとうに離れていってしまうのです。
そして、「やっぱりわたしは見捨てられるのだ」「わたしはひとりぼっちにされるのだ」とさらに”見捨てられフィルター”を強化することになります。

愛を求めて叫べば叫ぶほど、失望して叫べば叫ぶほど、相手が離れていく…
そんな体験を繰り返すことで、これが”現実”であると強く認識し、”見捨てられフィルター”を通して見ているということを受け入れがたくなるのです。

壁その3:内なる見捨て

自分の中にいる”傷ついた子どもの頃の自分”を長い間無視している人が多いです。
いまの自分を”大人の自分”とすると、”大人の自分”と”子どもの自分”が良好な関係にいるのが望ましい状態なのですが、「見捨てられ不安」の人は”子どもの自分”を抑圧し、無視している状態です。

たとえ抑圧していたとしても、”子どもの自分”はいます。
潜在意識の中にいるのです。

無意識に、自分でも気づかないうちに、”子どもの自分”が主導権を握り、ほかの人に”大人の自分”を投影するということが起こります。
すると、ほんとうは”大人の自分”が”子どもの自分”を抑圧=見捨てているのですが、自分以外の人から見捨てられたと感じるのです。
自分の中で自分を見捨てていることが、他者が自分を見捨てているように感じる、ということです。

”傷ついた子どもの頃の自分”を抑圧すればするほど、自分で自分を見捨てれば見捨てるほど、ほかの人から見捨てられたときに傷つきやすく、見捨てられ不安も強くなるのです。

カウンセリングでは…

「見捨てられ不安」を解消するには、先述の3つの壁を壊していくことが必要です。
不安の強さ、”大人の自分”と”子どもの自分”のバランスなどによって、重視するポイントや順番は異なりますが、おおむね次の5つを行います(詳細は渇愛します)。

①カウンセラーが安定した関わりをする(心の安全基地となる)
②”子どもの自分”を受け入れられるよう支援する
③過去の体験は過去のことであり、いまの自分は大丈夫だという感覚を持てるようにする
④自分の感情・要望を適切に伝える方法を学ぶ(アサーション・トレーニング)
⑤自分の感情を整える、落ち着かせる方法を学ぶ

「見捨てられ不安」を改善したい、人を信じて生きていきたい
いま感じている生きづらさを解消したい
本気でそう思っているあなた
人生は思っているほど長くありません。
一度、カウンセリングを受けてみませんか?