不安はなくすことができない!

あなたは「不安」が好きですか?
そう聞かれて「好き」だと答える人はあまりいないですよね(たぶん)

人は「不安」という感情があるからこそ、生き延びてこれたのです。
「不安」という感情に従って行動した先祖のおかげで、いまのわたしたちがいるのです。
だから、不安をなくすことはできないのです。

「不安」が教えてくれること

不安は、「未来にイヤなことが起こる(かもしれない)」「危険が迫っている(かもしれない)」と予想したときに生じる感情です。
わたしたちの先祖は、不安を感じたときに危険を避ける行動を取ったからこそ、生き延びたと言えるのです。

たとえば…
近くの茂みから“ガサゴソ”という音が聞こえてきたとします。
なにかがいるのかもしれません。
このとき、「不安」を感じて茂みからそっと離れたり、なにがいるのか慎重に確認しようとした先祖は生き延びることができたでしょう。
一方、獲物だ!と茂みに飛び込んでいった先祖は、ライオンなどの肉食獣に襲われて命を落としてしまったかもしれません。

「不安」という感情は、生き延びるために必要な感情だということができます。
「不安」を感じたとき、適切な行動を取った人類の子孫がわたしたちだからこそ、わたしたちにも「不安」という感情があるのです。

不安があるから、危険を避けることができる
だから、不安をなくすことはできないのです。
不安とうまく付き合っていくしかないのです。

予防しすぎると不安が強くなる

「不安」には次の2つの特徴があります。

・時間とともに小さくなり、自然と消えていく
・同じ経験を繰り返すことで小さくなっていく

たとえば、人前で歌うことが苦手な人がカラオケに行くケースの場合

イメージできたでしょうか?

繰り返しても不安が小さくならないとき、それは「予防しすぎている」のかもしれません。
不安を感じないように、予防しすぎると”慣れ”が起こらないため不安が小さくなりません。
カラオケの例でいうと、カラオケには行くけど歌わないなどが予防にあたります。
カラオケに行くという機会を繰り返しても、歌うことを避けているため、不安は小さくならないのです。

予防したことで不安を感じなかったという経験を繰り返すと、より不安を強く感じるようになり、ますます予防をしたくなる、という悪循環になることもあります。

まとめ

不安は、「未来にイヤなことが起こる(かもしれない)」「危険が迫っている(かもしれない)」と予想したときに生じる感情です。
危険を避けるために必要な感情です。

不安は時間とともに小さくなる、経験を繰り返すことで小さくなるという特徴がありますが、過度に予防すると不安は小さくならず、悪循環に陥ってしまう可能性もあります。

不安は完全になくすことができない感情だからこそ、特徴を理解し、うまくつきあっていくことが大切です。

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