「毒親」ってかなりきつい言葉ですよね。
「毒親」は「子どもの毒になる親」の略なのですが、要するに不安が強くて、子どもの気持ちを十分思いやれない、自分の不安を解消したくて子どもの行動をコントロールしようとしている親だということができます。
不安がまったくない親…なかなかいないですよね。
大半の親は多かれ少なかれ不安を抱えていると思います。
つまり”毒”を持っているとも言えるのです。
ただ、親の言動で子どもがどのくらい傷ついてきたか、どれだけ怖がってきたか、我慢してきたか…程度の差の問題だと思います。
毒親度を確認するチェック項目を示しますので、ご自身の毒親度をチェックしてみてください。
毒親度チェック項目
34のチェック項目を5つに分類して示します。
YESがいくつあるか、確認してみてください。
なお、チェック項目の中には正反対の内容がひとつになっている項目がありますが、どちらかあてはまればYESとしてカウントしてください。
≪不安と心の疲れ≫
①つねに心配事や悩みがある ②眠れない夜は、最悪の状況を考えてしまう ③いつも家事や仕事などに追われている ④家事を完璧にやらないと気がすまない/家事がまったくできない ⑤何事も、人にどう思われるかを気にして行動している ⑥世間体の悪いことは絶対に避けたい |
≪成人前の子どもに対して≫
子どもがすでに成人している場合は、子どもが小さかった頃を思い出してチェックしてください。
①「早くしなさい!」「ちゃんとしなさい!」と毎日言っている ②子どもが自分の言うとおりにならないと、怒りが湧く ③子どもに言いたいことは、思いついたらすぐに言っている ④子どもがどこで何をしているか、つねに把握していたい ⑤(きょうだいがいる場合)「この子は勉強ができる」「この子はダメ」と区別している ⑥(きょうだいがいる場合)上の子と下の子、息子と娘で対応が異なる ⑦子どもの机の引き出しをチェックしたり、日記や手紙などをこっそり読んだことがある ⑧子どもが自室にいるとき、ノックせずに部屋に入っている ⑨一日に何度も、子どもにLNEやメールをすることがある ⑩子どもの洋服などを一緒に買いに行っても、結局自分が選んだものを買っている ⑪子どもに、頻繁に夫や姑、近所の人などの悪口やグチを言っている ⑫子どもの反抗期がなかった |
≪成人した子どもに対して≫
子どもが成人前の場合は、将来こうなるかも?と想像してチェックしてください。
①子どもには専門職の資格を取ってほしいと思っている ②子どもが公務員になるか、有名企業や医療機関などに勤めることを望んでいる ③一人暮らしの子どもに、食料などをよく送っている ④子どもの交友関係や異性関係に口出しして、交際をやめさせたことがある ⑤子どもに、結婚後も近くに住んでほしいと思っている |
≪夫や実家族に対して≫
①配偶者より、親の言うことのほうが正しいと思う ②親には逆らえない/親とは疎遠になっている ③親の老後の面倒を見るのは当然だと思う/親の面倒は見ないと決めている ④自分のきょうだいとは仲がよくない/交流がない |
≪自己愛の強さ≫
①自分は正しいと思っている ②自分はいい人、いい親だと思っている ③外に出ると笑顔だが、家の中では不機嫌なことが多い ④家族と話していると、「でも」「だって」が口癖になっている ⑤家族に何か言われると、責められたと感じて、逆ギレしたり、話を逸らしたりする ⑥家族に謝れない/すぐに謝ったり、泣いてしまったりする ⑦家族と話していると、誰の話でも自分の話に持っていく |
自分を振り返る機会に…
いかがでしたか?
YESはいくつありましたか?
半分以上YESだった方は、毒親の可能性が高いと思います。
チェック項目の中には、自分ではいいことだと思ってやっていたこともあるかもしれません。
子どものとき、自分が親にやられていたことだな、と気づいた人もいるかもしれません。
不安だから、子どもが心配だから、良かれと思ってやってあげていると思うかもしれません。
でも、それが子どもにとってストレスになっているとしたら?
信用されていないと感じたり、コントロールされていると感じたり、恐怖を感じているとしたら?
YESが多かった人は、できるところから行動を変えていきましょう。
子どもの気持ちになって、どうしたらいいのか考えてみましょう。
今回のチェックが、自分を振り返る機会にしていただければと思います。
そして…気づいたいま、変わればいいのです。
行動を変えようと思ったけど、なかなか変えられない。
どうしたらいいのか、わからない。
そんな人は、カウンセラーに伴走してもらうことをお勧めします。
カウンセラーはあなたが変わるのをサポートしてくれます。
わたしのカウンセリングを受けてみたい人は…