「わたしって多重人格なのでしょうか?」

「わたしって多重人格なのでしょうか?」というご質問をいただくことがあります。

✅いろいろな考えが浮かんで、どうしたらいいのか自分でもわからなくなる
✅「ポジティブになれ!」「わかってるけどできないんだよ」と心の中で葛藤している
✅ずっと一緒にいたいと思うのに、「もう終わりにしたい」と言ってしまう
✅ひとりぼっちはイヤだが、親密な関係になることを避けてしまう自分がいる
✅家事は夫婦で分担と思っているが、家事をやらないと罪悪感が襲ってくる

思っていることと行動していることが異なったり、
頭で思っていることと湧いてくる感情が矛盾していたり…
あなたにもそんなことありませんか?

多くの人は、自分は”わたし”というひとつの考え、思考パターンを持つ存在だと思っています。
そのため、自分の中に複数の思考が浮かぶと混乱し、
「多重人格なのではないか」
「わたしって何者なのだろう?」

と心配になるのです。

複数の思考パターンがあったとしても、多重人格ではありません。
どうぞ安心してください。

人には複数の考え、思考パターンがあるのが自然です。
いろいろな思考パターンがあることで、さまざまな場面に備えているとも言えます。

これらの考えや思考パターンのことを”心のパーツ”と呼び、
相反する考えや思考パターンのパーツ同士がケンカすることで苦しみが生まれるのです。

「天使」と「悪魔」

心のパーツのわかりやすい例として「天使」と「悪魔」をお話ししますね。

大事な試験前、自分の中でこんな声が聞こえてきたことはありませんか?

天使

試験前なんだから勉強しなくちゃ!
勉強すれば少しでも結果はよくなるよ。がんばろ!

悪魔

試験勉強なんてやめちゃえ!
今さら勉強したって変わらないよ。それよりマンガ読もうぜ

相反することをささやく「天使」と「悪魔」
これらも心のパーツなのです。

「天使」と「悪魔」、どちらかにすんなり従うことができればいいのですが、
心の中で闘っているとき、苦しかったのではないでしょうか?

心のパーツ同士がケンカしているとき、人は苦しいと感じるのです。

心のパーツのケンカを止めるには

「観察者」というパーツを登場させることで、心のパーツ同士のケンカを止めることができます。
この「観察者」は自分の心の中のパーツたちを客観的に見つめることが役割です。

「観察者」が「天使」と「悪魔」に話しかけることで
それぞれのパーツのほんとうの願いや想いがわかると、ケンカがおさまっていきます。

天使

勉強しないと望みが叶わないかもしれない。それが心配なんだよ

悪魔

リフレッシュしたほうがいい。疲れているみたいで心配なんだよ

「天使」も「悪魔」も自分を心配しているのだ、ということに気づくことで
「天使」と「悪魔」はケンカをやめ、関係が良好になっていきます。

そうすることで、苦しい気持ちは軽減し、
どう行動したらいいのか、穏やかな気持ちで考えることができるようになります。

まとめ

自分の中に複数の考えや思考パターンが浮かぶと、多重人格なのかも?と不安になりますが
それは自然なことです。

この複数の考えや思考のパターンを”心のパーツ”と呼びますが、
これらのパーツがケンカすることで人は苦しさを感じたりします。
そんなときは、パーツのひとつとして「観察者」を登場させ、
ケンカしているパーツの願いや想いに気づくことで穏やかな気持ちになっていきます。

心のパーツがケンカすることで、自己肯定感が下がってしまうことがあります。
それについて「自己肯定感を高める3つの心のパーツとは?」というブログを書いていますので、
興味のある方は読んでいただけるとうれしいです。

心のパーツに話しかけることがうまくできない場合、
カウンセラーと一緒に取り組むことが効果的です。

心のパーツのケンカにより苦しいと感じているあなた
カウンセリングを受けてみてはいかがですか?

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